学校に行く、行かない、ではなくそもそもそういう選択肢がない世界
おはようございます^^
こんにちは。こんばんは。
tigubaguこと桂木大輝です。
プナンという民族
今回のブログを書くにあたって奥野克巳著『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』の本を参考引用しています。
マレーシアのボルネオ島に「プナン」という民族がいる。
ここの民族は学校に行かない。
「行く行かない」、というよりはそもそも学校に行くという発想がそもそもないらしい。
最近ではマレーシア政府が学校へ行かせようとあの手この手を尽くしているそうだが一向に効果はないようである。
プナンの子どもたちは強いて言うならば「行きたくないから行かない」、「行く必要がないから行かない」のである。
学校なんかに行かなくても毎日の生活で何一つ困ることはない。
森の中に住んでいるから、大人たちの狩猟採集の方法を見て自分たちもそれを学ぶ。これこそまさに本当の勉強だ。
よそから持ち込まれた新たな価値観を達成するための学校なんて、プナン人からすれば知ったこっちゃねえって話なんだろうな。
自分たちは自分たちで困ることなく暮らしていたのに、いきなりよその世界がやれ生産性だ、やれ経済だ、そのために学校に行っていい仕事につくなんて価値観を持ち込んできても、そりゃどこ吹く風になるよな。
日本だとひとまずは学校は行くことが当然とされていて、行かないとまるでこの世の終わりかのように周囲の人たちがわめきだす。
当人としての行かない、ということなのに周りが当人のことを一つもかんがみず取りつかれたように「学校へ行く=正しい」という図式にそって学校へ行かせようとする。
学校なんてそもそもまったく行かなくてもそれで死ぬわけじゃ決してない。
充分に生きていける。
もし学校に行かない程度で即死につながるような社会だったらそういう社会に問題があると僕は思う。
学校に行く、行かないじゃなく、そもそも学校なんてものがなく、そんな概念すらない世界の人たちは今も楽しく暮らしている。
今日もよろしく。